虫歯と歯周病は、確実にコントロールできる疾患と言われています。万が一の事態に備えるのが予防です。虫歯や歯周病で歯を失うリスクは、30歳代では低いです。しかし、この年代でも5%程度の人は現実にそのことに悩んでいます。
50代になればさらにリスクは高くなって、約半数の人が悩みに直面します。歯を失うリスクに加えて、虫歯や歯周病は、口臭、審美的な悩み、心臓病や脳卒中のような成人病の問題も引き起こします。つまり、命に関わる危険性もあるということです。歯周病が成人病を引き起こすのは、以下のような理由です。
歯周病を引き起こす細菌が血管を通って全身に回り、ここから循環器系、呼吸器系に影響を与えるからです。歯周病の病巣でつくられる炎症性サイトカインなどのタンパク質が血液中に入ると、全身疾患に悪影響を与えることもわかっています。細菌を含む唾液などが気道や肺に入って、肺炎にかかることもあります。この事態に備えるにも、予防歯科の利用は大切です。
糖尿病患者に歯周病の人が多いことは、以前から指摘されていました。ニューヨークでは、歯周病を併発した糖尿病患者に歯周病治療を徹底化させたところ、血糖値が低下したという報告もあります。最近では、虫歯や歯周病をコントロールするための予防歯科も登場しています。予防は年齢が低いうちから行った方が効果が高いです。
将来自分の子供を虫歯や歯周病にさせたくなければ、予防歯科の利用も検討してみましょう。